中国料理はたくさんあって分からない方は多いのではないでしょうか?
実は、東西南北の地域によって、それぞれの特徴がわかれた、本当は分かりやすい料理なのです。
『南方地方』
福建から広東にかけての沿岸線に面した地方の料理を指します。その代表が広東料理。山海の産物に恵まれ、魚を使う料理が多いです。材料が新鮮なのでその特徴を生かしてあまり手を加えない、日本の刺身のような生の魚料理があります。また、昔から諸外国との交流も盛んで、トマトケチャップやカレー粉、牛乳、バターなどの調味料や乳製品、パンなどの食品材料を取り入れた欧州料理風のものもあります。“食在広州”という言葉があるほど、変化に富む料理ばかりです。特徴として油脂を使う料理が極めて多く、調味料や調味法は他の地方と比較して手が込んでいます。また、いわゆるゲテモノといわれる犬、猫、へびなども名物料理で、腕ききの料理人の手によっておいしく栄養満点に料理されて出されます。戦前、日本に来ていた中国人はこの地方の出身者(華僑と呼ばれる)が多く、広東料理は昔から日本人に親しまれています。
【代表的な料理】芙蓉蟹(かにたま)、酢豚、飲茶で知られる点心、佛跳墻ブッチョウショウという高級スープ、叉焼などの焼き物、牡蠣油(オイスターソース)を使った蠔油牛肉ハオユーニューロー(牛肉のカキ油炒め)など。
【今日紹介した点心です】
参考文献:“食育”調理技術の基礎
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本日も皆様とのご縁に感謝の気持ちを込めて。。
西山綾美
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