コラム

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「中国人観光客をもっと呼び込みたいけれど、どのような施策が効果的かわからない」

「SNSを使った集客が重要と聞くけれど、どの媒体をどう使えばいいの?」

「地方の観光地でも中国人観光客を増やす方法はあるの?」

このような悩みや疑問を抱いていませんか?

近年、訪日中国人観光客は再び増加傾向にあり、消費の軸も「モノ消費」から「体験消費」へとシフトしています。情報収集の中心はSNSであり、抖音(Douyin)・小紅書(RED Note)・微信(WeChat)といった媒体を使い分けたアプローチが不可欠です。

本記事では、中国人観光客の最新動向からSNS別の集客方法、成功事例、効果を高める運用の秘訣までを網羅的に解説します。集客効果を高め、自社のブランド認知を向上させるためにお役立てください。

また、効率よく中国人観光客の集客を実現したい場合は、不動産・医療・観光など幅広い業界で実績を持つ中国SNS運用代行会社「東京マンダリンアワード」におまかせください。

中国SNS運用の豊富な実績をもとに、貴社のアカウント運用からコンテンツ制作、顧客対応までを一気通貫でサポートします。まずはお気軽にご相談ください。

【2025年】中国人観光客の現在|消費傾向や求める体験も解説

本章では、以下の4つの視点から中国人観光客の最新動向を整理します。

  • 訪日中国人数は回復傾向
  • 消費は「モノ→体験」へ
  • 訪問先は「都市部→地方」へ
  • 情報収集はSNSが主流

以下で、それぞれの変化と背景を詳しく解説します。

訪日中国人数は回復傾向

訪日中国人数は新型コロナウイルスの影響で一時的に大幅に減少したものの、現在は回復し上昇傾向にあります。

2019年には日本を訪れた中国人観光客数が約959万人に達し、韓国(約558万人)や台湾(約489万人)を大きく上回って最多となっていました。しかし、コロナ禍の影響により2023年には243万人まで落ち込み、2019年の959万人と比べて約74.7%減少しています。

その後、渡航制限の緩和や航空便の増便などを背景に、2024年には698万人まで回復し、2019年水準の約7割にまで戻りました。さらに2025年4月には前年同期比で大きく伸び、2019年の水準を上回る数値を記録し、国・地域別で1位となりました。

これらの状況から、訪日中国人数は回復段階に入り、上昇フェーズに入っていると言えます。

出典:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(総数)

消費は「モノ→体験」へ

近年の中国人観光客の消費傾向は、かつての「モノ消費」から「コト消費」へと移行しています。つまり、買い物中心の旅行から、体験を重視する旅への転換が進んでいるのです。

以前は高級ブランドや家電製品の購入を目的に訪日するケースが多く見られました。しかし現在は、温泉や自然体験、伝統文化体験など、日本らしい体験を求める傾向が強まっています。

特に「地域ならではのアクティビティ」や「SNS映えする体験コンテンツ」は人気が高く、旅の目的そのものが「モノを買う」から「思い出を作る」へと変化しています。

この背景には、物質的な満足感よりも、感情的な価値を重視する消費意識の変化があります。旅行を通じて得られる「体験価値」が、購買行動を左右する要素となっているのです。

訪問先は「都市部→地方」へ

訪問地域の傾向も変化しています。かつては東京・大阪・京都といった都市部が中心でした。しかし近年は、北海道・九州・沖縄など、地方エリアへの関心も高まっています。

温泉地や自然景観、歴史的観光地を有する北海道・九州・沖縄などが特に人気で、都市部だけでなく、地方での新たな体験を求める動きが広がっています。

背景には、SNSや動画を通じて地方の魅力が可視化され、旅先の選択肢が多様化していることが挙げられます。都市部でのショッピングや観光に加えて、地方でしか味わえない体験を求める旅行者が増えていると推測できるでしょう。

その結果、地方自治体や観光地でもインバウンド対応を強化する動きが加速しています。

情報収集はSNSが主流

中国人観光客の情報収集方法の主流となっているのはSNSです。特に微信(WeChat)や小紅書(RED Note)といった中国発のSNSが、旅行前の計画段階から旅先での行動選択まで影響を及ぼしています。

SNSに投稿された写真や動画、口コミは、旅行先や体験内容を決める際の判断材料として活用されています。従来の広告や旅行サイトよりも、影響力が高まっているのが現状です。

また、SNSで拡散されるリアルな旅行体験が新たな観光需要を生み出している点も見逃せません。企業や自治体にとっても、中国SNSを活用した情報発信は、今後の集客戦略において欠かせない要素です。

中国人観光客の消費傾向や求める体験などについては、以下の記事でも詳しく解説しています。こちらもあわせてご覧ください。

中国インバウンド集客完全ガイド|訪日中国人の最新動向や4つのプロモーション戦略を解説

中国人観光客の集客方法3選

中国人観光客を効果的に呼び込むためには、旅行者が実際に情報を得て行動に移すチャネルを活用することが重要です。

特にSNS・口コミサイト・ブログは中国人旅行者の意思決定に強く影響する媒体であり、これらを戦略的に活用することで集客効果を高められます。

以下に、主要な3つの集客方法と主な媒体などを表にまとめました。

集客方法主なサービス例特徴活用のポイント
SNSの活用・微博(Weibo)
・微信(WeChat)
・抖音(Douyin) 
など
・中国人観光客の多くが日常的に利用している
・旅行情報や口コミがリアルタイムで拡散されやすい
・写真や動画を活用して視覚的に魅力を伝える
・KOL(特定の分野や業界で強い影響力を持つ人物)との連携やハッシュタグ企画も効果的
口コミサイトを利用・大衆点評(Dianping)
・馬蜂窩(Mafengwo)など
・飲食店や観光地のレビューが掲載されている
・信頼性が高く、旅行前の情報収集に利用される
・高評価レビューの獲得と継続的な返信対応で信頼を構築できる
・店舗情報を中国語で登録し、最新情報を維持する
ブログで情報発信・自社ブログ・地域観光ブログ・オウンドメディア
など
・地域やサービスの魅力を伝えられる・検索エンジン経由での流入も見込める・中国語対応のコンテンツを用意し、体験談やストーリー性のある記事で共感を促す・SEOを意識して定期更新を行う

それぞれの特徴を理解したうえで、最適な方法を選んでください。

次項では、集客方法でも特に効果の高いSNS施策について解説します。

中国人観光客の集客にはSNS施策が特に効果的|媒体別の利用目的を解説

中国人観光客の多くが、旅行前の情報収集から訪日中の行動、帰国後の発信まで、SNSを通じて情報を得たり、共有したりしています。

なかでもよく利用されているのは、以下の媒体です。

  • 抖音(Douyin)・微博(Weibo)
  • 小紅書(RED Note)
  • 微信(WeChat)

本章では、それぞれの媒体がどのような目的で使われているのかを整理して解説します。

抖音(Douyin)や微博(Weibo)でトレンドチェック

抖音(Douyin)と微博(Weibo)は、どちらも「行きたい場所を探す」「話題の体験をチェックする」という段階で活用されており、観光トレンドを読み取るうえで欠かせない情報源です。

抖音(Douyin)は中国版TikTokと呼ばれる動画プラットフォームで、利用者は旅先での体験や景観を短尺動画で閲覧します。

投稿例として「おすすめスポット」「人気ルート」「映える撮影角度」などが挙げられます。特に、現地の“体験の臨場感”を伝える動画は反応が高く、音声や字幕で旅の雰囲気を伝える工夫も効果的です。

一方の微博(Weibo)は、中国版のX(旧Twitter)と呼ばれるSNSで、トレンドの拡散力に優れ、ブランドや観光地を「話題化」するのに効果的です。ハッシュタグ検索を活用すると、話題になっている観光地や人気グルメ、季節のイベントなどを確認できます。

また、ユーザーはこれら複数のSNSを横断的に活用している傾向にあります。

したがって、まず微博で“話題づくり”を行い、その後抖音で“旅体験を動画で訴求”するなどの2段階の情報発信設計も検討すると良いでしょう。

小紅書(RED Note)で情報収集・比較検討

小紅書(RED Note)は、中国人観光客が「旅行に関する情報を収集し検討する」段階でよく活用されるSNSです。中国版Instagramとも呼ばれています。

SNS機能と口コミサイトの特徴をあわせ持つ媒体で、リアルな体験情報が数多く共有されています。また、北京、上海、深川をはじめとする沿海部の大都市に移住する中国人富裕層たちが使うSNSなのも特徴です。

ユーザーは、一般投稿者のレビューや写真を参考に信頼できる体験談や実際の旅行の様子を確認します。そのため、小紅書(RED Note)は単なる宣伝媒体ではなく「信頼性の高い口コミ源」とも言えるでしょう。

観光地や宿泊施設が小紅書(RED Note)を活用する場合は、実際の利用者による投稿を促したり、現地の体験を丁寧に紹介するコンテンツを発信したりするのが有効です。

小紅書(RED Note)に関しては、以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

中国ではインスタが使えない?代替SNS「小紅書(RED Note)」の特徴と活用法を解説

微信(WeChat)で予約・決済を最短化

微信(WeChat)は、中国で日常的に使われているSNSです。チャット機能だけでなく、決済や予約、情報検索までを一つのアプリで完結できる点が魅力です。

特に「WeChat Pay」は、中国人旅行者の多くが利用する決済手段です。日本国内の店舗や宿泊施設が対応している場合、スマートフォンだけで予約から支払いまでを完了できます。現金やクレジットカードを使う手間がなく、慣れた決済方法を使えるため、利用者の心理的ハードルを下げる効果があります。

さらに、微信(WeChat)の「ミニプログラム」を活用すると、独自の小型アプリを作成可能です。観光情報を配信できたり、クーポン発行、オンライン予約などのサービスを提供できたりします。

たとえば、ミニプログラム上で観光スポットの紹介ページを作り、直接予約や購入ができるようにすれば、集客から決済までを一気通貫で行う仕組みを整えられるでしょう。

このように、微信(WeChat)を導入することで、訪日前の情報収集・訪日中の予約・現地での支払いまでをスムーズにつなげることが可能です。

中国人観光客集客の成功事例2選|SNSを活用した事例を紹介

本章では、SNSを実際に活用して中国人観光客の集客に成功した国内の事例を2つ紹介します。

  • 【飲食店】小紅書(RED Note)×抖音(Douyin)でラテアートを訴求し拡散
  • 【宿泊施設】微信(WeChat)公式アカウントでリピーターを拡大

それぞれの取り組み内容と成果を具体的に確認しておきましょう。

事例①【飲食店】小紅書(RED Note)×抖音(Douyin)でラテアートを訴求し拡散

東京・原宿にあるラテアートカフェ「Reissue(リシュー)」は、ラテアートを軸に中国SNS(小紅書(RED Note)×抖音(Douyin)を活用し、中国人ユーザーから注目を集めています

小紅書(RED Note)は、芸術性の高いラテアートの写真を投稿し、ラテアート愛好家の関心を惹きつけました。その後、インフルエンサーや中国人観光客が店内の雰囲気やメニューを投稿することで、拡散が一気に広がっています。

さらに抖音(Douyin)では、ラテアートを描く工程を映した動画を公開し、視聴者から多くのコメントと反響を得ました

これにより、Reissueは中国人観光客の来訪や投稿を通じて認知度を高められています。

この事例からは、視覚的な魅力を中国SNSで発信することが、飲食店にとって効果的な集客手法となることがわかります。

事例②【宿泊施設】微信(WeChat)公式アカウントでリピーターを拡大

宿泊施設が微信(WeChat)の公式アカウントを活用してリゾートの魅力を伝える動画や写真を定期的に配信し、中国市場向けにブランディングとリピーター拡大を実現した事例です。

投稿配信に加えて、予約システムをWeChat内に統合し、アプリ上で予約から決済までを完結できる導線も構築しました。さらに、季節限定プランやイベント情報を配信することで中国からの宿泊客が増加しています。

中国SNS運用代行会社「東京マンダリンアワード」は、上記のようなSNSを活用した成功事例が数多くあります。中国人観光客の集客にお悩みなら、ぜひお気軽にご相談ください。

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SNS活用で中国人観光客集客の成果を高める5つの秘訣

この章では、中国人観光客を対象としたSNS集客の効果を最大化する秘訣を5つ紹介します。

  • SNSごとにコンテンツ設計を最適化する
  • ユーザーの口コミ投稿を促す仕組みを作る
  • KOLを使って広告配信する
  • 地方やニッチな観光地の魅力を発信する
  • 【おすすめ】中国SNS運用代行を利用する

それぞれ詳しく解説しますので、成功に向けて施策を練る際の参考にしてください。

秘訣①SNSごとにコンテンツ設計を最適化する

SNSの特性に合わせた発信内容の最適化が、成果を上げるための第一歩です。各SNSはユーザー層や利用目的が異なるため、同じ内容を一律に発信するのではなく、媒体ごとにコンテンツの形式や表現を変えることが重要です。

以下では、それぞれの特徴に合わせたコンテンツ設計方法を紹介します。

  • 抖音(Douyin):エンタメ型の短尺動画中心
  • 小紅書(RED Note):写真や短尺動画での体験投稿
  • 微信(WeChat):検索・予約・決済の動線整備

このように「媒体の特性×ユーザー心理」を意識した設計を行うことで、発信効果が格段に高まります。

秘訣②ユーザーの口コミ投稿を促す仕組みを作る

中国人観光客の多くは、SNS上の口コミや体験投稿を重視して旅行先を決定します。そのため、企業や観光地側で「口コミを生み出す仕掛け」を意識的に整えることが重要です。

たとえば、来店時に思わず撮影したくなるメニューや体験を提供したり、写真映えするデザインや装飾を用意したりすることで、SNS投稿を自然に促せます。

また、投稿キャンペーンやハッシュタグ企画の実施も有効です。こうした仕組みにより、広告よりも信頼性の高い「クチコミによる集客効果」が期待できます。

秘訣③KOLを使って広告配信する

KOL(Key Opinion Leader)を活用した広告配信は、中国人観光客への訴求力を高める有効な手段です。

KOLとは、特定の分野や業界で強い影響力を持つ人物や専門家のことで、フォロワーから高い信頼を得ています。

特に、絶大な人気を誇るKOLは数百万人規模のフォロワーを抱えており、特定分野への関心が強いコアファン層を中心に影響を及ぼします。そのため、従来の広告では届きにくいニッチな市場にもリーチできる点が強みです。

実際に、観光地では、KOLが小紅書(RED Note)や抖音(Douyin)上で旅行動画を投稿し「中国人旅行者の人気スポット」として拡散された事例があります。

動画内で紹介された宿泊施設や飲食店には、同エリアへの訪日観光客の来訪が増える効果も期待でき、KOLによる発信が訪日需要を喚起すると言えるでしょう。

秘訣④地方やニッチな観光地の魅力を発信する

中国人観光客の旅行スタイルは、都市部中心の観光から、地域固有の体験を求める「地方志向」へと変化しています

背景には、SNSで地方の魅力的な映像や体験投稿を容易に見つけられるようになったことが挙げられます。

そのため、地方やニッチな観光地こそ、他にはない「体験価値」を前面に出すことで選ばれる可能性が高まるでしょう。

特に、自然・温泉・伝統文化・地元料理といった“その土地でしか味わえない体験”は、SNS上での拡散力が強く、旅行先選びの決定要因になりやすい要素です。

たとえば、熊本県を訪れた中国人は、阿蘇山や熊本城をSNSで知り訪れるに至った例もあります。

このように、地方やニッチエリアの観光地は、都市部にはない“唯一の体験価値”をSNSで伝えることが集客の鍵です。

秘訣⑤【おすすめ】中国SNS運用代行を活用する

中国SNSを効果的に運用するには、現地の文化や言語、アルゴリズムを理解する必要があります。しかし、自社でノウハウを蓄積するには時間とコストがかかります。

そこでおすすめなのが、SNS運用代行サービスの活用です。

運用代行サービスでは、アカウント開設から投稿企画、撮影、翻訳、KOL施策まで一貫してサポートが可能です。そのため、運用経験が少ない企業でも短期間で成果を出しやすく、安定したSNS発信体制を構築できます。

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中国人観光客のあいだでは、かつての「モノ消費」から「体験消費」へとニーズが移行し、都市部よりも地方での体験や文化を重視する傾向が強まっています。

情報収集の主軸も検索サイトからSNSへと移り、特に抖音(Douyin)や小紅書(RED Note)などでの口コミ・体験投稿が旅行先選びに影響を与えているのが実情です。

そのため、目的に合わせたSNS選びや、KOL・口コミを活用した戦略的な発信が成果を左右する重要な要素となります。

一方で、中国SNSでは言語や規制への対応などノウハウが求められるため、効果的に運用するには専門知識が欠かせません。

そこでおすすめなのが、中国SNS運用代行会社「東京マンダリンアワード」です。

東京マンダリンアワードは、平均半年で5,000〜200,000フォロワーの成長実績を誇り、不動産・医療・飲食・観光業など幅広い業界で成果を上げている運用代行会社です。

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