「小紅書(RED)の企業アカウントって、どうやって開設するの?」
「個人アカウントとは何が違うの?」
そのような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では小紅書の企業アカウント開設方法を中心に、個人アカウントとの違いや申請時の注意点などを詳しく解説します。
「どんな準備が必要なのか」「どんな企業が開設すべきなのか」といった知識もカバーしているので、中国向けの集客施策を検討している方はぜひ参考にしてください。
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小紅書(RED)企業アカウントとは?

小紅書(RED)の企業アカウントとは、企業が正式に認証を受けたうえで運用できる公式アカウントです。
商品・サービスのプロモーションやブランド認知の拡大を目的に、専用のマーケティング機能や分析ツールが利用可能になります。
特に中国市場では、一般ユーザーの口コミが購買行動に大きく影響するため、信頼性の高い企業アカウントの運用は、販路拡大や顧客獲得に直結します。
ここからは、以下の3つの観点で企業アカウントの特徴を解説していきます。
- 小紅書(RED)企業アカウントでできること
- 小紅書(RED)企業アカウントを開設するべき企業
- 小紅書(RED)の個人アカウントと企業アカウントの違い
以下の項から詳しく解説します。
1.小紅書(RED)企業アカウントでできること
小紅書の企業アカウントを開設すると、認証バッジが付与され、個人アカウントでは制限されている各種機能が利用できるようになります。
- 広告配信機能
- キャンペーンやプロモーション機能
- 投稿ごとの詳細なインサイト分析(閲覧数、いいね数、コメント数など)
- KOL(インフルエンサー)との公式タイアップ投稿機能
これらを活用すれば、認知拡大から効果検証までを一貫して行うことができ、中国市場でのブランド浸透に大きく貢献します。
2.小紅書(RED)企業アカウントを開設するべき企業
小紅書(RED)の企業アカウントは、中国市場を本格的に開拓したい企業にとって必須のツールです。
特に以下のような業種・目的を持つ企業に適しています。
- 化粧品・アパレル・観光・飲食など、口コミが購買に大きく影響する業界
- 越境EC(海外向けECサイト)で中国向けに販売している、または検討している企業
- 訪日観光やインバウンド向けのプロモーションを行いたい企業
実際に、ホテル業界では宿泊体験を小紅書で紹介したことで、予約数が増加した事例もあります。
こうした事例からもわかるように、企業アカウントを活用することで、競合と差別化を図りながら、集客を効率的に進めることが可能です。
3.小紅書(RED)の個人アカウントと企業アカウントの違い
小紅書には個人アカウントと企業アカウントの2種類があり、それぞれ機能や役割が異なります。
個人アカウントは誰でも無料で簡単に開設できます。ただし、広告出稿や詳細なデータ分析などの高度な機能は利用できません。
一方で、企業アカウントは申請・審査が必要ですが、認証マークが付与されるため、公式ブランドとしての信頼性が高まります。また、フォロワー数の推移や投稿の効果測定など、詳細な分析機能も利用可能です。
そのため、試験的に情報発信を始めたい段階であれば個人アカウントでも十分ですが、本格的に集客や売上拡大を目指すのであれば、企業アカウントの開設をおすすめします。
小紅書(RED)の企業アカウント開設に必要な書類・準備リスト

企業アカウントを開設するには、小紅書の公式審査を通過する必要があるため、申請前にいくつかの書類を準備しておくことが重要です。以下の3点は基本書類として必須です。
- 会社登録証明(登記簿謄本)
- 商標登録証明書
- 審査手数料:600元(※約12,400円)
書類に不備や翻訳ミスがあると、審査に時間がかかったり、申請が却下されたりすることもあります。
スムーズに開設するためには、以下の公式ガイドラインに沿って必要な準備を確認し、書類を漏れなくそろえることが重要です。
※2025年8月現在
小紅書(RED)企業アカウントの開設手順【スクリーンショット付き】

小紅書の企業アカウント開設を3つのステップにわけて解説します。
- アプリをインストール&個人アカウントの作成
- 企業情報の入力・申請
- 認証バッジの取得
画像とあわせて、手順を一つずつ解説します。
1.アプリをインストール&個人アカウントの作成
企業アカウント作成の前に、個人アカウントを作成する必要があります。
1.App StoreもしくはGoogle Playにて、アプリをスマートフォンへインストールします。
なお、表示されるアプリ名は「rednote」で統一されています。
2.生年月日、電話番号を入力することで、ログインのための登録は完了します。

3.ログイン情報登録後は「設定」→「アカウントとセキュリティ」→「電話番号」から電話番号の連携を行うとプロフィール情報が編集できるようになります。

自己紹介、性別、誕生日など基本情報はすべて埋めておきましょう。IDの変更は一度しかできないため、事前に決めておくことがおすすめです。
2.企業情報の入力・申請
1.個人アカウントを作成したら、左上の「三本線」をタップします。

2.右下の設定(设置)をタップします。

3.アカウントとセキュリティ(账户与安全)をタップしましょう。

4.公式認証(官份认证)の順に進んでいきます。

5.企業、個人から該当する方を選んで、タップしてください。
以下の必要情報を入力します。
- 申請者の所属地域
- 申請者の名称
- 会社登録番号
- 会社証書の期限
- 期限がある場合は、その有効期限日
- 申請者の住所
上記の必要情報を入力したら、600元を支払えば入力・申請完了です。
3.認証バッジの取得
企業アカウントが認証されるとアカウント上に青色の認証バッジが表示されます。
このバッジは、小紅書によって公式に認められたアカウントであることを示すもので、ユーザーに安心感と信頼を与える重要な要素です。
審査期間は通常、数営業日から1週間程度です。ただし、提出書類に不備や翻訳ミスがあると再提出が求められ、審査が長引く原因になります。
なお、認証費用(600元)は申請時に発生し、不合格となっても返金されません。確実に認証を取得するためには、必要書類を事前に正確に準備することが重要です。
小紅書(RED)企業アカウントを運用する際の注意点

小紅書で投稿する際には、中国特有の規制に注意が必要です。特に以下のような表現を含む投稿は、削除や露出制限の対象になる可能性があります。
- 「全国第一」「NO.1」などの絶対表現
- 「100%効果」「無副作用」などの断定的な表現
- 「完璧」「極致」「唯一無二」などの誇張表現
- 「運気が上がる」「お守りになる」などの迷信に関連する文言
また、日本の文化表現を中国文化と混同した記述にも注意が必要です。小紅書に限らず、中国向けプロモーションでは海外発の投稿であっても中国語圏に拡散し、強い批判を招く恐れがあります。
実際に、SNSではチャイナドレスのフィギュアを「日本の芸者風」と誤表記した海外投稿が炎上に発展した例がありました。
そのため、小紅書の投稿前は、衣装・文化・地名など固有名詞の定義を確認し、用語基準を社内で統一してください。翻訳は単一ツールに依存せず、ネイティブレビューを挟むなど、表現のニュアンスも確認しましょう。
参考:産経新聞「チャイナドレスは日本流? 芸者と誤記の雑貨店謝罪」
小紅書(RED)の企業アカウントの運用事例

小紅書(RED)を活用して成果を上げている日本企業や自治体の事例は徐々に増えています。観光列車や宿泊施設、飲食店を対象にプロモーションを実施し、目に見える効果を上げた事例があります。
たとえば、西日本鉄道では、福岡県観光連盟が運用するアカウントで、西日本鉄道の観光列車に乗車した際の動画を投稿したところ、投稿直後から毎日20~30件の予約・問い合わせが発生しました。さらに、4ヵ月が経過した後も、同じ投稿から週に3〜4件の問い合わせが継続しており、持続的なPR効果が確認されています。
また、和歌山県内のリゾート宿泊施設では、月額12万円の広告施策を小紅書で実施したところ、3ヵ月で150万円の宿泊売上を達成しました。
公式アカウントの投稿自体は「いいね」30件前後と少数ながらも、閲覧者の予約率が高かったことが成功要因です。さらに、日本在住の中国人投稿者によるおすすめ投稿が拡散され、自然流入による効果も見られました。
このように、単に企業アカウントを開設するだけではなく、現地ユーザーの視点を取り入れた視覚的・感情的なアプローチが成果につながっています。
そこで当社では、これまでに蓄積してきた運用ノウハウを活かし、現地ユーザーの視点や消費行動を踏まえた投稿設計と施策をご提案しています。
中国人消費者のニーズに合わせたコンテンツ制作はもちろん、アカウント作成から顧客管理対応まで、運用プロセスを一気通貫でサポート可能です。
月額12万円から中国SNS運用代行を依頼できるので、ぜひ以下のリンクからお問い合せください。
参考:福岡県「RED(小紅書)を活用した中国人観光客の集客について」
小紅書(RED)企業アカウント開設に関するよくある質問(FAQ)

最後に、企業アカウント開設でのよくある質問とその回答をまとめました。
- Q1. 中国語がわからなくても開設できますか?
- Q2. 開設審査はどれくらい時間がかかりますか?
- Q3. 一度落ちた場合は再申請できますか?
- Q4. REDのアカウント開設費用はいくらですか?
費用や審査期間、再申請の可否など、事前に知っておきたいポイントを中心に解説します。
Q1. 中国語がわからなくても開設できますか?
開設は可能です。ただし、申請画面や必要書類は基本的に中国語で記載されているため、翻訳ツールを活用しながら手続きすることをおすすめします。
特に書類の誤訳は審査に落ちる原因となります。自動翻訳だけに頼らず、中国語に精通した担当者に確認してもらったり、翻訳ツールを複数併用したりして誤訳を防ぎましょう。
Q2. 開設審査はどれくらい時間がかかりますか?
通常、申請から1週間ほどで審査結果が通知されます。
ただし、繁忙期や提出書類に不備がある場合は、1ヵ月以上かかるケースもあるため、スケジュールには余裕をもって申請しましょう。
Q3. 一度落ちた場合は再申請できますか?
再申請は可能です。書類の不備や記載ミスなどの原因を特定し、修正したうえで再提出すれば、再度審査を受けられます。
Q4. REDのアカウント開設費用はいくらですか?
企業アカウントの認証審査には、初年度・更新ともに600元(約12,000円)の費用が発生します。
審査に通らなかった場合も返金はされないため、書類に不足がないようにご注意ください。
小紅書(RED)企業アカウントを開設・運用したい企業は東京マンダリンアワードへ

小紅書の企業アカウントは、中国市場でブランド認知を拡大し集客を成功させるために欠かせないツールです。
開設の際は、以下の3ステップで申請を進めましょう。
- アプリをインストール&個人アカウントの作成
- 企業情報の入力・申請
- 認証バッジの取得
なお、企業アカウントの開設には申請費用が発生し、不備によって申請が却下された場合でも返金はされません。特に書類の誤訳や入力ミスには十分注意し、必要に応じて翻訳精度の確認や第三者によるチェックを行いましょう。
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