「TikTokと「抖音(Douyin)」は別物なの?」
「日本からでも中国版TikTokを使えるの?」
「中国向けの情報発信をどう始めればいいのかわからない」
上記のような疑問やお悩みをお持ちではありませんか?
抖音(Douyin)は、中国市場でのマーケティングを検討する企業にとって、活用価値の高いプラットフォームです。しかし、TikTokとの違いやアカウント開設の手順がわからず、運用を始められていない担当者も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、中国版TikTok「抖音(Douyin)」の概要から、企業が活用する際のステップや成功事例まで詳しく解説しますので、参考にしてください。
また、抖音(Douyin)の導入・運用を成功させたい企業には「東京マンダリンアワード」のSNS運用代行サービスがおすすめです。
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中国版TikTok「抖音(Douyin)」とは?

中国版TikTokと呼ばれている「抖音(Douyin/ドウイン)」は、中国国内でのみ利用できるSNSです。運営会社はTikTokと同じByteDance社ですが、法制度や通信環境などの違いにより、TikTokとは別のプラットフォームとして展開されています。
2025年3月時点で、月間アクティブユーザー数は10億人を超えていることから、中国国内で幅広い支持を得ていることがわかります。
抖音(Douyin)の主要機能
抖音(Douyin)は短尺動画を中心としたプラットフォームで、スマートフォン一台で撮影から編集、投稿まで完結できる手軽さが特徴です。
動画の撮影・加工・共有を軸に、ライブ配信やEC機能など多様な機能を備えています。
以下に、主な機能をまとめました。
| 機能カテゴリ | 内容・特徴 |
| 動画投稿・編集機能 | BGMの追加、フィルター加工、テキスト・スタンプ挿入など、豊富な編集ツールを搭載し、誰でも簡単に高品質な動画を作成できる。 |
| ライブ配信機能 | 視聴者とのリアルタイム交流が可能。コメント機能やギフト(投げ銭)を通じて、収益化やファンとの関係構築を行える。 |
| EC機能(Douyin EC) | 動画やライブ配信を見ながら商品を購入可能。視聴から購入までがアプリ内で完結する仕組み。 |
| SNS機能 | おすすめ動画表示などを備え、ユーザー同士のつながりや情報拡散が活発。 |
上記から、抖音(Douyin)は「動画SNS」と「ECプラットフォーム」を一体化させたアプリであることがわかります。動画視聴だけでなく、発信・交流・購買まで一つのアプリで完結できる点が、他のSNSとの大きな違いです。
抖音(Douyin)とTikTokの違い
抖音(Douyin)とTikTokは、同じByteDance社が提供するアプリですが、利用できる地域と機能の設計に明確な違いがあります。
まず、TikTokはグローバル展開されており、日本を含む世界中の多くの国で利用可能です(※一部利用できない国があります)。一方、抖音(Douyin)は中国国内専用アプリとして提供されており、中国以外からはアクセスできません。
この地域の違いは、マーケティング活用の方向性にも表れます。TikTokは世界市場向けのブランディングや発信に強みがあり、抖音は中国市場に特化した販促・集客ツールとして活用可能です。
また、抖音は中国の法制度に対応した設計で運営されており、TikTokは各国の規制に沿って展開されています。
機能面では、新機能は抖音で先行実装されることが多い点も特徴です。たとえば、ライブ配信やグループチャット機能は、抖音で先に導入され、後にTikTokに展開されました。
このように、機能は似ていますが、目的や利用環境に応じて選ぶべき異なるプラットフォームです。
なぜ今、中国版TikTok「抖音(Douyin)」が注目されているのか

抖音(Douyin)が注目される背景にあるのは、中国でのショート動画市場の急速な拡大です。
ショート動画が人気を集める理由は、短時間で内容を理解できる点にあります。長い文章や映像を見なくても数秒の映像で要点が直感的に伝わるため、通勤中や休憩時間などのすきま時間に視聴されるケースが増えています。
また、AIがユーザーの視聴履歴や反応を分析し、好みに合った動画を次々と自動表示してくれる仕組みも人気の要因です。興味のある動画が途切れず流れるため、長時間視聴してしまう利用者も少なくありません。
加えて抖音(Douyin)では動画内から直接商品を購入できる仕組みが整っており、エンタメとショッピングがシームレスに結びついています。ユーザーは「ショート動画 × ライブ配信 × EC機能」が統合された独自のプラットフォームで、楽しみながら商品やブランドに触れることができているのです。
こうした背景から、抖音(Douyin)は企業にとっても中国市場でのマーケティングや販売促進を行う有力な手段となっています。
中国版TikTok「抖音(Douyin)」の活用シーン

抖音(Douyin)の代表的な活用シーンを以下の表にまとめました。
| 活用シーン | 概要 |
| 企業プロモーション | ブランドや商品の紹介動画を通じて、自然な形で若年層を中心に認知を拡大できる。 |
| KOLとのコラボ | 人気インフルエンサー(KOL)との提携により、共感性や信頼性の高い訴求が可能。 |
| ライブコマース | ライブ配信中に商品の紹介・販売を行い、リアルタイムで購買を促す。 |
| 地域ターゲティング | 位置情報と口コミを活用し、店舗への来客や地域ブランドの認知を高める。 |
| 越境EC展開 | 海外ブランドが中国ユーザーに直接リーチでき、Douyin ECを通じて販売まで完結。 |
このように、抖音(Douyin)は単なる動画アプリではなく、プロモーション・販売・集客まで可能なマーケティング基盤として機能しています。
企業にとっては、中国市場でブランドを浸透させ、購買へと導くための重要なチャネルです。
【日本企業向け】中国版TikTok「抖音(Douyin)」のアカウント開設・登録方法

抖音(Douyin)は中国国内専用アプリのため、日本から利用する場合は特有の設定や認証手順が必要です。
本章では、以下3つのアカウント開設・登録方法を解説します。
- iPhoneでのアカウント開設・登録方法
- Androidでのアカウント開設・登録方法
- Webブラウザでのアカウント開設・登録方法
自社の環境に合った方法を確認しておきましょう。
iPhoneでのアカウント開設・登録方法
抖音(Douyin)は、日本のApp Storeでは配信されていません。そのため、まずApple IDの国または地域設定を「中国」に変更する必要があります。
1.設定を切り替えたら、中国版App Storeで「抖音(Douyin)」を検索し、アプリをインストールします。

2.アプリを起動したら「電話番号(+86)」を選び、中国の携帯番号を入力してSMS認証を行います。
日本の電話番号では登録ができない場合があるため、中国で発行された携帯番号で登録するとスムーズです。
また、企業名義でアカウントを開設する場合には、中国法人の営業許可証などの提出が求められます。法人向けのアカウント登録では審査があるため、迅速に開設するならあらかじめ必要書類を準備しておくのがおすすめです。
Androidでのアカウント開設・登録方法
Google Playストアには抖音(Douyin)がないため、独自の手順でアカウントを開設する必要があります。
1.Android端末でブラウザを起動し、公式サイトにアクセスします。
2.「立即下载(今すぐダウンロード)」または「移动端IOS,Android」など表示されたリンクから、Android用「Android安装包(Android端末でアプリをインストールするためのパッケージファイル形式)」を選び、ダウンロードしてください。
3.ダウンロード完了後、端末の設定で「提供元不明のアプリをインストール許可」を有効にしましょう。
4.APKファイルをタップしてインストールを実行します。
5.アプリ起動後「電話番号(+86/中国番号)」を入力してSMS認証を行います。
6.プロフィール情報(ユーザー名、アイコン、プロフィール文など)を設定すれば登録完了です。
Webブラウザでのアカウント開設・登録方法
パソコンやスマートフォンの公式サイトからアクセスすれば、アプリをインストールせずに登録できます。閲覧のみであれば、アカウント登録は不要です。
ただし、ログインや投稿、コメントなどのフル機能を利用するには、アプリ版と同様に中国の電話番号(+86)での登録が必要です。
企業がWeb上でプロモーションを行う場合も、この認証を通じてアカウントを作成し、コンテンツの投稿を行うことになります。
【5ステップ】中国版TikTok「抖音(Douyin)」の導入を成功させる流れ

抖音(Douyin)の運用を成功させるには、戦略立案から分析改善までを段階的に進めることが重要です。
以下の5ステップで進めると、効果的かつ継続的な運用体制を構築できます。
| ①市場・競合をリサーチする |
⇓
| ②運用方針とKPIを設計する |
⇓
| ③アカウントを開設・初期設定する |
⇓
| ④投稿コンテンツを制作・配信する |
⇓
| ⑤分析・改善・スケーリングを行う |
以下で各ステップを順に解説します。
ステップ1|市場・競合をリサーチする
最初に取り組むのは、市場と競合の分析です。自社の業種や商材が中国市場でどのように受け入れられているかを把握することで、投稿内容の方向性を定めやすくなります。
また、競合企業が抖音(Douyin)をどのように活用しているかを調査することも欠かせません。成功しているアカウントの投稿テーマや表現手法、配信頻度などを分析すれば、自社の発信に活かせる要素を見つけやすくなるでしょう。
市場と競合を深く理解することが、次のステップである運用戦略設計の基盤となります。
ステップ2|KPIや運用方針・体制を設計する
次に、自社で抖音(Douyin)を運用する目的を明確にしましょう。
たとえば「認知拡大」「ブランド好感度の向上」「ECでの売上拡大」など、ゴールによって戦略が大きく変わります。
その上で、成果を数値で測るためのKPI(重要業績評価指標)を設定します。
- 動画再生回数
- フォロワー数
- エンゲージメント率
- 購入完了率 など
さらに、KPI達成に向けて運用をスムーズに進めるために、以下のように実行体制や運用ルールも整理しておきましょう。
- 投稿頻度(例:週2本)
- 動画尺(例:15~30秒中心)
- コンテンツ企画の方向性(例:UGC活用)
- 運用メンバーの分担(撮影/編集/コメント対応 など)
このように「目的 → KPI → 実行体制」という順に設計を進めることで、狙い通りの運用がしやすくなり、PDCAも効率的に回せます。
ステップ3|アカウントの開設と初期設定を行う
前章「【日本企業向け】中国版TikTok「抖音(Douyin)」のアカウント開設・登録方法」で紹介した手順に沿ってアカウントを開設し、初期設定を行います。
開設後は、初期設定として以下の項目を登録していきます。
- アカウント名
- プロフィール画像(アイコン)
- プロフィール文(自己紹介)
これらは、後から編集できる項目です。しかし、初期段階から企業の世界観が発信内容と整合性が取れていると、フォローされやすくなるため、最初に記載しておく方が良いでしょう。
また、企業アカウントの場合は「認証アカウント」の申請を早めに進めるのがおすすめです。認証されると青色チェックマークが表示され、信頼性向上につながります。
ステップ4|投稿コンテンツを制作し配信する
抖音(Douyin)では「企画力」と「制作クオリティ」の両立が成功のポイントです。トレンドやアルゴリズムを意識しながら、ターゲットが共感しやすいテーマを企画し、制作した動画を配信します。
動画の尺・テロップ・音楽・CTA(誘導文言)といった細部の演出も重要です。
視聴者の心をつかむためには、以下の3つのポイントを押さえておくとよいでしょう。
- 冒頭3秒で惹きつける構成(表情・字幕・問いかけなどで関心を引く)
- 投稿時間の最適化(通勤・就寝前など、ターゲットの行動時間に合わせる)
- フォローやコメントを促す締めの言葉(自然な誘導でエンゲージメントを高める)
これらを意識することで、再生回数増加や拡散を狙えます。
ステップ5|分析・改善・スケーリングを行う
動画を配信したあとは、各投稿の成果を比較し、ユーザーに響いたコンテンツの共通点を把握しましょう。改善のヒントを得るには、以下のような指標を定期的にチェックすることが重要です。
- 再生回数
- 視聴完了率
- エンゲージメント率(いいね・コメント・シェアなど)
- フォロワー数
- コンバージョン率(購入・問い合わせなど)
これらのデータをもとに、コンテンツのテーマや構成、投稿時間などを見直し、次回の投稿に反映させていきましょう。
日本企業の中国版TikTok「抖音(Douyin)」活用事例

この章では、抖音(Douyin)を活用して成果を上げているカルビーの事例を紹介します。
カルビーは、スナック菓子「じゃがりこ」の中国市場の認知向上を目的として、抖音(Douyin)を活用した大規模なキャンペーンを展開しました。
| 項目 | 内容 |
| 実施内容 | 抖音内で「全民任務(クエスト型キャンペーン)」を展開し、ユーザーが「じゃがりこ」をテーマに動画投稿を行う内容を実施。消費者が自発的に参加する仕組みを作り、自然な拡散を促進した。 |
| 成果 | 多数のユーザー投稿が集まり、幅広いターゲットへのリーチにつながった。抖音(Douyin)上での話題化により、ブランド認知向上に寄与。 |
この事例の成功要因は、単に動画広告を流すのではなく、ユーザー自身が動画を投稿して参加できるキャンペーン形式にした点です。
視聴者が「自分も投稿したい」と感じる仕掛けを作ることで、投稿が自然に拡散され、ブランドの認知度や親近感の向上につながりました。
参考:カルビー株式会社「日本で発売25周年 ロングセラー「じゃがりこ」の海外展開を本格化」
中国版TikTok「抖音(Douyin)」は自分で運用するべき?SNS運用代行会社へ依頼するべき?

中国市場で抖音(Douyin)を活用する際「自社で運用するべきか」「専門の代行会社に依頼すべきか」で迷う企業は多いでしょう。
本章では、自社運用のメリットとSNS運用代行会社に依頼するメリットを解説します。
自分で運用するメリット
自社で抖音(Douyin)を運用するメリットは、ノウハウを社内に蓄積できる点です。投稿内容の企画から制作、分析までを自ら行うことで、運用経験がそのまま資産となり、今後のSNS戦略立案にも活かせます。
また、コストを抑えながら方針を柔軟に変更できる点も魅力です。広告費や制作費の調整を自社で管理できるため、予算や目的に合わせて運用方針をスピーディーに変えられます。
さらに、ブランドのメッセージを自社の言葉で直接発信できる点も魅力です。イメージやトーンを自社でコントロールしたい場合に向いています。
SNS運用代行会社を利用するメリット
中国SNS運用代行の活用メリットは「業務負担を抑えながら成果を出せる」点にあります。以下のように、高度な専門知識やスキルが求められる中、代行会社は限られた工数でも成果を生み出せる体制を整えています。
- 中国市場特有のトレンド変化への対応
- アルゴリズムの最適化
- 目的に合わせた投稿企画の立案など
また、クリエイティブ制作やKOL活用、広告運用まで一気通貫で対応できるため、運用効率が向上します。
「炎上リスクへの対応力」も強みです。中国SNSでは、言葉選びや文化的な感覚のズレが即座に批判を招くことがあり、一度の炎上がブランドイメージに深刻な影響を及ぼすケースもあります。
運用代行会社は過去の炎上事例や現地ユーザーの傾向を把握しており、トラブルを未然に防ぐ投稿設計が可能です。また、万が一の対応方針も整備しています。
限られたリソースで効果的に中国市場へアプローチしたい方や、炎上リスクを避けて安全に運用したい方には、SNS運用代行会社の活用がおすすめです。
中国版TikTok「抖音(Douyin)」の運用代行会社の選び方

抖音(Douyin)の運用代行会社を選ぶ際は、以下のポイントを押さえることで、実行力と信頼性の高いパートナーを見極めやすくなります。
| チェック項目 | 確認すべきポイント |
| 実績と事例 | 顧客企業やアカウント名、成果データが公開されているかを確認。特に自社と近い業種・目的での成功事例があるかを確認する。 |
| 対応体制とスピード | 問い合わせ対応の早さ、中国語対応、現地スタッフの有無などをチェック。運用中のトラブルにも迅速に対応できる体制があるかが重要。 |
| 料金体系の明確さ | 初期費用・月額費・制作費・広告費など、費用内訳が事前に明示されているかを把握する。不明瞭な契約や追加料金の発生に注意する。 |
| 業種や目的との相性 | 認知拡大・EC支援・ライブ配信など、目的に対して実績やノウハウがあるかを確認。自社と類似した商材や戦略に強みを持つ会社を選ぶのが効果的。 |
価格や知名度だけでなく、実績・対応力・専門性のバランスを見て、最適な運用パートナーを選定しましょう。
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中国版TikTok「抖音(Douyin)」は、中国国内で広く利用されているSNSです。エンタメだけでなく、企業プロモーションの場としても活用されています。
TikTokとの違いは、利用可能な国・地域や機能アップデートのスピードなどにあり、中国独自の仕様に最適化されている点が特徴です。
そのため、日本企業にとっては中国本土の消費者と直接つながれる重要なチャネルとなる一方、言語や文化、法制度などに対応した運用体制の整備が課題となるケースも少なくありません。
そうした課題を感じた際に頼れるのが、中国SNS運用の実績が豊富な「東京マンダリンアワード」です。
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