はじめに
中国人ユーザーに欲しい・行きたいと思ってもらうためには、広告より先に共感をつくる必要がある
中国インバウンド市場に向けて、自社の商品やサービス、店舗、宿泊施設などをPRしたいと考える日本企業は増えています。
しかし、中国人ユーザーに情報を届ける際、企業が自ら商品の魅力を一方的に説明するだけでは、購入や来店、予約につながりにくい場面も少なくありません。
情報が大量に流通する現在、消費者は、実際に利用した人の体験や、自分の生活に置き換えて想像できる情報をもとに、商品・サービスを比較するようになっています。
そこで重要になるのが、中国SNS「RED(レッド)」、中国名では小紅書と呼ばれるプラットフォームにおける種草(ジョンツァオ)という考え方です。
種草(ジョンツァオ)とは、商品やサービスの体験紹介、口コミ投稿、ライフスタイル提案などを通じて、ユーザーの中に試してみたい、購入したい、訪れてみたいという気持ちを生み出すことを指します。
本記事では、小紅書の公式講座内容をもとに、種草の意味、従来型広告との違い、日本企業が重視すべき理由を解説します。

インバウンド中国市場向けプロモーションに関するご相談について
自社内でのSNS運用体制の構築が難しい場合や、中国本土・中華圏(台湾・香港等)に向けた宿泊施設、観光サービス、体験型サービス、商品販売、富裕層向けサービスの訴求に課題を感じている事業者様に向けて、東京マンダリンアワードでは中国SNS運用に関する各種ご相談を承っています。
あわせて、訪日中国人観光客や日本国内に居住する在日中国人に向けた投稿企画、RED NOTEアカウント運用、インフルエンサー施策、動画・画像コンテンツ制作、問い合わせ導線の設計、予約・来店・購入につながるプロモーション施策についてもご相談可能です。
お問い合わせフォームより無料相談をお申し込みいただいた方には、貴社の事業規模、エリア、施設特性、ターゲット客層に合わせて、中国SNS「RED(レッド)」を活用した中国人向け新規顧客獲得の考え方や、具体的なプロモーション施策について、ミーティング形式でご案内しています。

目次
小紅書 RED(レッド)における種草とは?
ユーザーの生活の中に、商品を選ぶ理由をつくる
種草は、中国語で草を植えるという意味の言葉です。中国SNS マーケティングの文脈では、商品やサービスに対する興味・購買意欲を、口コミや体験コンテンツを通じてユーザーの中に生み出すことを意味します。(出典:小紅書公式マーケティング学習プラットフォーム「小紅書種草学」)
例えば、人気IPとコラボしたドリンクの投稿を見て、デリバリーで注文したいと思う。ゼロ糖の飲料を紹介する動画を見て、オフィス用に箱買いしたいと思う。旅行者が投稿した客室や朝食の写真を見て、次の日本旅行ではそのホテルを予約したいと思う。
このように、種草は商品名を認知させるだけではありません。ユーザーが自分の生活、旅行、悩み、理想の過ごし方に結びつけて、商品やサービスを選びたくなる状態をつくるものです。
特にインバウンド 中国向けの集客では、訪日前の情報収集段階で、ここに行きたい、この体験を予約したいと思ってもらえるかが重要です。
観光、宿泊、美容・医療、不動産など、実際の利用や購入までに比較検討が必要となる分野ほど、事前の種草が意思決定に大きく関わります。

種草マーケティングが注目される理由
企業の宣伝ではなく、ユーザーが納得できる情報が求められている
消費者は日々、多くの広告や宣伝情報に接しています。企業が自社の商品について、高品質、人気、おすすめと発信しても、それだけで十分な信頼を得ることは難しくなっています。
一方で、実際に利用した人が、どのような目的で購入したのか、何が便利だったのか、どのような場面で役立ったのかを具体的に紹介する投稿は、ユーザーにとって重要な判断材料になります。
小紅書 RED(レッド)の種草マーケティングで重視されるのは、単なる露出量ではなく、ユーザーが「自分にも合いそうだ」と感じられる内容です。
例えば、宿泊施設ではアクセスや客室での過ごし方、不動産では生活利便性や資産性など、ユーザーが比較に必要とする情報が重要です。
商品を売り込む前に、ユーザーが抱える疑問や期待に対して具体的な答えを提供すること。これが、中国SNS「RED(レッド)」における種草の起点です。

従来型広告と種草マーケティングの違い
その場で買わせる広告から、比較検討を経て選ばれる情報発信へ
従来型の広告では、広告を表示し、クリックや購入といった短期的な成果を得ることが重視されます。特にEC商品では、割引やキャンペーンを提示し、その場で購入を促す方法が有効な場合もあります。
一方、小紅書 RED(レッド)の種草では、投稿を見た直後の購入だけを目的としません。
ユーザーは気になった投稿を保存し、後日検索し、他の体験談と比較したうえで、購入や予約を判断します。
小紅書の公式講座では、こうした効果測定の考え方を T+X で説明しています。Tは投稿や広告への接触時点、Xは商品・サービスごとに異なる購入検討期間です。
日用品であれば短期間で購入が決まることがありますが、旅行、高額商品、美容医療、不動産などでは、情報収集や比較検討を経て、後日問い合わせや予約、契約に至る場合があります。
そのため、RED NOTE上の施策は、投稿直後の反応だけでなく、保存、検索、問い合わせ、予約、購入といった中長期の動きまで確認することが重要です。(出典:第一財経「小紅書提出度量『種草』新方案」)

なぜUGCが重要なのか
体験者の声が、ブランドへの信頼をつくる
UGCとは、User Generated Contentの略で、一般ユーザーが自発的に制作・投稿するコンテンツを指します。
小紅書 RED(レッド)では、ユーザーによるレビュー、体験談、写真、動画、比較投稿などが数多く共有されます。
これらは、商品の良い面だけを一方的に伝える広告とは異なり、利用場面や選んだ理由を具体的に示すため、購入前のユーザーにとって参考にしやすい情報になります。
また、KOLやKOCによる投稿も、ブランドの魅力をユーザー目線で伝える役割を持ちます。
重要なのは、良質な投稿が一度見られて終わるものではない点です。検索結果や関連情報として見つけられ続ければ、将来その商品やサービスを検討するユーザーの判断材料になります。
つまり、UGCや体験投稿は、短期的な広告素材ではなく、ブランドが蓄積していく「コンテンツ資産」としての価値を持ちます。

RED NOTEのエコシステム
閲覧、検索、比較、購入、共有が循環する仕組み
RED NOTEのエコシステムとは、ユーザーの投稿閲覧、検索、比較検討、購入・予約・来店、体験後の共有が連続して起こる仕組みです。
例えば、あるユーザーが日本旅行に関する投稿を見て、気になる旅館を保存したとします。
その後、関連するキーワードで検索し、複数の投稿を比較し、最終的に予約します。そして実際に宿泊した後、自ら写真や感想を投稿すれば、その内容が次の旅行者の判断材料になります。
商品でも同様です。レビューを見て興味を持ち、検索して比較し、購入した人が新たに体験を投稿する。その循環が積み重なることで、ブランドに関連する情報が増え、次のユーザーに選ばれる可能性も高まります。
中国SNS「RED(レッド)」は、単なる認知獲得の場ではなく、ユーザーが自ら情報を探し、比較し、意思決定を行う場として活用されている点に特徴があります。

商品種草とブランド構築にもたらす価値
売上につながる接点と、長期的なブランド資産を同時につくる
小紅書 RED(レッド)における商品種草の価値は、消費者の興味を高め、購入や予約、問い合わせにつなげることにあります。
ユーザーの悩みや生活場面に合った投稿が届けば、商品やサービスは単なる広告対象ではなく、自分の課題を解決する選択肢として認識されます。
その結果、検索、保存、問い合わせといった具体的な行動につながりやすくなります。
さらに、公式アカウントの投稿、KOL・KOCと連携した体験コンテンツ、一般ユーザーによるUGCが蓄積されることで、ブランド名や商品名を検索した際に参照できる情報が増えていきます。
小紅書の公式講座では、こうした投稿資産は長期的なブランド価値につながるものとして位置づけられています。
単発の広告で一時的に閲覧数を増やすだけでなく、ユーザーが検索・比較する際に信頼できる情報を積み上げることが、将来的な購入や来店、問い合わせの基盤になります。
日本企業が中国向けに商品販売やインバウンド集客を行う場合、広告費を投じて一時的な閲覧数を増やすだけでは十分とは言えません。中国人ユーザーが、自分の意思で見つけ、納得し、行動したくなる情報資産をどれだけ構築できるかが重要です。

まとめ
小紅書 RED(レッド)の種草は、中国人ユーザーに選ばれるための情報資産づくり
小紅書 RED(レッド)は、中国人ユーザーが商品やサービス、ブランドなどの情報を調べ、比較し、購入や利用種草とは、口コミや体験型コンテンツを通じて、ユーザーに試したい、購入したい、訪れてみたいという気持ちを生み出すマーケティングの考え方です。
小紅書 RED(レッド)では、ユーザーが投稿を見て終わるのではなく、保存、検索、比較、購入・予約、共有へと進む循環が形成されています。
そのため、企業に求められるのは、一方的に商品を宣伝することではありません。ユーザーの生活場面や課題に寄り添い、信頼できる体験情報を継続的に蓄積していくことです。
中国市場向けの商品PRや、訪日中国人向けの観光・宿泊・飲食・美容・医療・不動産サービスの集客に取り組む場合、小紅書 RED(レッド)における種草の考え方を理解し、問い合わせや購入につながるコンテンツ資産を育てていくことが重要です。

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